5月4日(祝)
会場:飯豊温泉梅花皮荘付近
10:00 開会
10:20 熊狩模擬実演
11:00 神事
11:30 抽選会(神事終了後)
※時間が前後する場合がございます。あらかじめご理解いただきますようお願いいたします。
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小玉川熊まつりは、毎年ゴールデンウィークごろに飯豊温泉梅花皮荘付近で開かれるお祭りです。
飯豊連峰の麓、小玉川地区では、射止めた熊の冥福を祈りながら、猟の収穫を山の神に感謝する「熊まつり」の儀式が、300年余にわたって受け継がれています。
古式豊かな神事や、マタギが実演する「熊狩り模擬実演」や熊を追う「勢子」に扮して声の大きさを競う「勢子大会」等が行われます。
模擬熊狩り
模擬熊狩りは、実際に行われているシシ山衆の熊狩りの模様を再現します。当日は、熊の毛皮をかぶった人間が熊に扮して行われます。
熊狩りは一人で行うものではなくチームで行うものです。向立、鉄砲、勢子、踏切、受、嵓破りという6つの役割があり、全体の指揮官(向立)の指示で勢子が熊を撃ち手(鉄砲)の方へ追い込んで熊を捕えます。
それぞれがどのような役割で動いているのかを知っていると模擬熊狩りをより楽しめるはずです。
向立(ムカダテ)
全体の指揮者。鉄砲・勢子・踏切・受がよく見える高台や峰に立ち、やまことばや動作で熊の動きを知らせます。向立の「ナレー」の掛け声で勢子が動き出します。新入りはまずこの向立に側につき狩りの方法を学びます。
鉄砲(ブッパ)
追われてくる熊を撃つ。一鉄砲、二鉄砲、三鉄砲と分かれ、一番技術のすぐれたマタギが一鉄砲とります。熊が逃げてくる可能性の最も高いところに「一鉄砲」が位置し、その左右に「二鉄砲」、「三鉄砲」がいて熊を待ち受けます。
勢子(セコ)
やぶ原を踏み分けながら大声を上げ、熊を鉄砲の方へ追いやります。
踏切(フンギリ)
鉄砲の側に補助としてつき、熊が狩場の外に逃げた場合にその行き先を見極める見張り役です。
受(ウケ)
熊を狩場の外に逃がさないよう、峰の下の方に位置します。
嵓破り(クラヤブリ)
巻狩りの場所を「巻嵓(マキグラ)」と呼びますが、その嵓の中でクマが動かなくなった場合に、近づいてクマを動かします。
※実際の熊狩りは、地形・生息状況によって違いますが、標高1,000m前後・半径2kmほどの範囲内で行われます。仕留めた後は、雪崩の来ない平場まで運びます。
熊まつりの神事
シシ(熊)が獲れたことを、多くの山の恵みを、飯豊の自然と山ノ神に感謝する古式豊かな「神事」。熊の供養と猟の安全をシシ山衆が祈願します。
- 修祓の儀(しゅうばつのぎ)
- 降神の儀
- 山の神迎え
- オコゼ奉納
- 勝どき
- 祝詞奉納
- 玉串奉典